先週2/29のおでかけ記のつづき
(もう一週間以上経ってしまった…)
《東京オペラシティ》
この日の最大の目的であるコンサート、アストル・ピアソラ作曲のオラトリオ『若き民衆』の日本初演を聴きに初台の東京オペラシティに行きました。
ちなみに演奏はこのブログでも何度かご紹介した小松亮太さん(バンドネオン)、他の皆様です。
クラシックのコンサートは昨年GWの“ ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~熱狂の日”以来です。(しかもa連れの「0才からのコンサート」だったので純粋に音楽を楽しむ気分からは程遠かった…)
a ちゃんや留守番している Rさん には悪いですが、
乳幼児のいないコンサート会場って本当にいいものですね!!
こんなに落ち着いた気分のコンサート会場は久しぶりでした。
年甲斐も無くどきどきわくわくしながら演奏の開始を待ちました。この期待と緊張感がたまらない。
◆(1曲目)ピアソラ:プンタ・デル・エステ組曲
この曲の恐ろしく音質の悪い作曲者自演CDしか聴いたことがないからかも知れません
このホール「タケミツメモリアル」の音響が素晴らしく優れているせいもかも知れません
この私が「S席」(1階席ステージほぼ正面)に座ったのが初めてのせいかも知れません
とにかくナマのオーケストラの音色ってこんなにいいんだあ。鳥肌ゾクゾクですよ!
まったくオーディオなんて趣味が馬鹿らしくなりますね。(←でも止められない)
◆(2曲目)小松亮太:バンドネオン、ヴァイオリン、弦楽器のための2楽章
明快な曲。バンドネオンとヴァイオリンの対話が,小気味良い弦楽のピチカートの上に乗っかって,聴いていて気持ち良かった。
もちろん全然悪くないのですが…,旋律がここからグっと暗い感じにもっていけば,すごく私好みなのになあ,それなのに,明るい感じに進行していく……というのが少し残念。
きっと小松さんはおそらく陽気性の人間なのでしょう。
私のような憂鬱性の人間には,この後の“本日のメーン”『若き民衆』のほうが好みです。
◆(なぜかここでアンコール)小松亮太:土手と君と
面白いことに、ここで小松さん本人の希望(?)によりアンコールが入りました。
前の曲にはいなかったギター奏者とピアノ奏者を引き連れて戻ってきたので、何が始まるんだ?と思いましたが、真ん中でアンコールなんてちょっとビックリ。
この曲は哀愁調で好き。
◆(3曲目)ピアソラ(詞:オラシオ・フェレール):オラトリオ『若き民衆』
(女性歌手・男性の語り手・バンドネオン・オーケストラ・混声合唱のための、ふたつの世界のオラトリオ)
感動的の一言です。
まだ知らないピアソラの曲が存在していたこと。それがまた名曲にふさわしいものだったこと。
そして、その曲をこんなにも素晴らしい環境で耳にする機会を持てたことに感謝です。
ピアソラ音楽の中ではタンゴ・オペリータ『ブエノスアイレスのマリア』に次ぐ大曲になるでしょうか。
名曲の誉れ高い『マリア』ほどではないかもしれないけど、それに匹敵するくらい歌心溢れる曲もあり(アンコールでも歌った「河の子どもたち」など)、どうしてこれほどの名曲が今まで埋もれていたのが不思議でなりません。
歌詞は『ブエノスアイレスのマリア』の全然分けの分からなさに比べると、かなり分かりやすいものでした。逆に分かりやすいがために思想が出すぎの感が無いとも言えないですね。
征服者(スペイン人)のくびきから解き放たれた今、
ゼロから新しい国家を作るんだぞ~
無謀な企て~挫折~ラプラタ河底には死屍累々~
でも負けるな~我ら若き民衆よ、愛を持て~、立て~
みたいな感じ。(あやふやな記憶頼りに書いてますので、不正確と思われます)
//ゼロからの国家建設なんて日本人にはあまり馴染みの無い感覚。
//明治維新や戦後復興ともちょっと違いますよね。
//アルゼンチンの歴史にちょっと興味が沸いてきた。
◆(アンコール)ピアソラ:ロコへのバラード
カティエ・ビケイラ(女性歌手)、パブロ・シンヘル(若き民衆での役はナレーター)によるピアソラの人気曲の一つ、「ロコへのバラード」が歌われました。
胸が熱くなりました。
語り部シンヘルがピアノに向かって行って、滅茶苦茶うまいピアノを弾くので、“一体何者なんだ”と思っていたら これもピアソラの名盤の一つ 「ザ・ラフ・ダンサー・アンド・ザ・シクリカル・ナイト」 でピアノを担当していた人物だった。
◆(アンコール)『若き民衆』第1部より「河の子どもたち」
名曲だと思います。
《コンサートの後》
ミーハーな私Hはやっぱり小松さんのサイン会の列に並んでいた。
昨年夏、本厚木での「0才からのタンゴ」のときとは打って変わって、小松さんは物凄くに忙しそうにサインしていた。厚木とは行列の長さが違ったものね……
小田急ロマンスカーで優雅に帰りましたとさ……
《まとめ》
まだ隠れた曲を残しておいてくれた故ピアソラ、小松亮太さんはじめ演奏者・関係者の皆さん、この日一日私の好きな侭にさせてくれたRさん、最高の時間をどうもありがとう、と私は言いたい。
なお、『若き民衆』はCD化されないのでしょうか?
NHK-FMで放送予定(日時未定)なので確実にエアチェックしなくては……
(ラジオなんてしばらく聴いてなかったから、実家からチューナー取り寄せましたよ、私)
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