LINK

最近のトラックバック

登場人物

  • H
    このブログのオーナー
  • R
    Hの妻
  • a
    HとRの娘。現在5歳。幼稚園年長組
  • Mime
    Hのモバイルパソコン。 Android勢に押され最近は出番が少ない
  • Siegfrid
    Hのデスクトップパソコン
  • Walkure
    RとHの共有デスクトップPC
  • Tristan
    Hの2台目ケータイ(PHS)HYBRID W-ZERO3の愛称
  • Isolde
    Hの3台目ケータイ(スマートブック) IS01の愛称
  • Milchstrasse
    私HのAndroidタブレットの愛称
  • VAIOさま
    ひょんなことからやってきた。 Notebookなのに我が家で一番高性能のPCだ。
無料ブログはココログ

« ソニー、MD事業を終了 | トップページ | あの日から二年 »

2013年2月10日 (日)

三枝成彰:オペラ「KAMIKAZE-神風-」初演を観ました

一週間前になりますが、三枝成彰氏作曲のオペラ「KAMIKAZE-神風-」初演(2日目)を観てきました。

太平洋戦争末期の特攻隊を題材にした、特攻隊員とその妻、婚約者の間の悲恋のオペラです。

Kamikaze

2013年2月2日(土) 14時~
東京文化会館(上野)大ホール
私Hは、1000円(!)の5階席2列目から。舞台が遠い……


冒頭、カーキ色の軍服や国民服風の人たちが大勢現れて

 「私たちに平和をお与えください」

を色んな国の言葉で歌う、美しくも哀しい合唱が始まると、もうはや目がうるうるしてきました。

(この曲「最後の手紙~The Last Message~」という合唱曲の終曲が使われているそうです。会場で売っていたBru-Rayを購入しました。1000円也。なんとBD-Rだった。)

第2幕の愛子のアリア(戦死した木村少尉の子をにお腹に宿しているというような内容)のとき。
頭の中が白ーくなって、身体中が熱くはないんだけど熱くなるというか、理性が引っ込んで感情がモロに前に出てきたーという感じになってしまって……
それまで堪えていた涙が、つつつー、ぽろぽろぽろぽろっ、と溢れてきました。(ハンドタオル用意しておいてよかった)

いやぁ、子どもが出てくると駄目ですね。。。

各所に挿入されていた軍歌なのに何だか悲しいアレンジの「同期の桜」にも涙を誘うものがありました。

クライマックス。桜吹雪のなかで歌う知子の姿が、それはそれは美しかったです。
(これだけの密度で舞台を満たすの桜吹雪の量はどれくらいだろうか、と理系チックなことも考えてましたが…)

日本語のオペラだけれど、ソプラノの高音の台詞はほとんど聞き取れなかったです。字幕機付きなので、物語が追えなくなることはありません。
三枝氏に言わせると、イタリアオペラもネイティブイタリア人に聞き取れるかと言えば、聞き取れないらしいので、これは確信的にやってるのだと思う。
(著書「三枝成彰、オペラに討ち入る」に書いてあった)

それで、けっこう濃密な音楽体験をしたはずなのですが、
終わってみると、深く印象に残っているメロディーとかはないのですよね。

三枝氏のこれまでのオペラ、「忠臣蔵」や「Jr. バタフライ」と似た傾向の、とても耳馴染みの良いうっとりするような三枝節だったよなぁ、とは分かるけれど。

なので、音楽に涙した、というよりは、

特攻隊員の遺書とか、彼らの置かれた状況を自分の身に置きかえて考えてみたら…そしたらやっぱり妻子のことが頭に浮かんできて…ぶわっと来ちまったぜぃ

というのがどうやら真実のような気がします。

まあ、三枝氏の音楽が、私Hの涙腺の防潮堤の高さを下げるのに一役も二役も買ったというのは確かなことだと思います。
(だから、オペラはちょっとズルいんだよな、と思うのです。)

いやもう、ほんとうに切ない話でした。
特攻隊の物語を英雄視(国に殉じることに崇高な意味がある)したりするわけでもなく、でも決して反戦的(彼等の死は無意味、犬死にだった)と言うわけでもなく、極めて個人にスポットを当てていて、
あの時代に生きた人たちは、ただそうするしかなかったんだろうなあ……と。

私たちが、戦争の時代に生まれてこなかったのは、きっと単なるラッキーな偶然に過ぎないです。
こういう方たちの犠牲があっていまの平和な時代があるのだということを、忘れてはいけないのだと強く思いました。

ちなみに、体が熱くなる。涙が溢れる。といった音楽体験は、これまでに数えるほどしかなくて……

 フィリップ・グラス オペラ「サティアグラーハ」で ガンジーとキング牧師(?)の二人の視線が一瞬合うか合わないか…といった場面 (METライブビューイング、映画館で)

 アストル・ピアソラ 「タンゴ:ゼロ・アワー」の「キンテートのためのコンチェルト」 (自宅オーディオで)

くらいです。
生演奏の会場では今回が初めてだったかも。

オペラはズルいと書きましたが、ピアソラは、言葉やストーリーのチカラを一切借りず、正真正銘、音だけのチカラで私Hの魂(?)を揺さぶったことになりますかね。
いやあ、ピアソラはすごいですよ。

話がそれましたが、
三枝成彰さん。最後の作品と決めていたオペラ書いてしまったけれど、まだまだオペラを作ってください。
1000円席がある限り、私Hは聴きに行きますので……

« ソニー、MD事業を終了 | トップページ | あの日から二年 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196359/56732054

この記事へのトラックバック一覧です: 三枝成彰:オペラ「KAMIKAZE-神風-」初演を観ました:

« ソニー、MD事業を終了 | トップページ | あの日から二年 »

Rakten

AD

  • HMVジャパン クラシック検索  

ads


2015年1月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31